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ただ聴くだけでは終わらない。
あなたの「認識」を『感知調整』する、新感覚の体験型サウンドホラー。

【零号事象録とは？世界は、あなたの介入で歪んでいく。】
零号事象録は、人間とAIが観測する世界で発生した「零号事象」と呼ばれる特異な現象を巡る、新感覚のサウンドホラー／サウンドスケープ作品です。

アナログ媒体であるカセットテープとデジタル世界から届く音声情報が融合することで、これまでにない唯一無二の体験が生まれます。世界の歪みを示す断片的な情報が、あなたの聴覚と想像力を通じて不穏な現実へと誘い込みます。

この作品の真の恐怖は、あなたが作品へ能動的に介入することで顔を出します。不定期で提供される『サウンド・アノマリー』（追加音声データ）を、自らの手でカセットテープに上書き＝マージしていくことで、あなただけの「常に変化するホラーストーリー」が作り上げられていくのです。

【パッケージ内容】
・アナログカセットテープ本体（カラー：コンピューターグレー、両面合計：約30分）
・カセットテープケース（カラー：透明）
・2種類のアートカバージャケット
・紙媒体の「ログ資料」（2部）

【封入特典】
■緊急識別票（紙シール1枚）：システムから出力された、世界の異常を示す「記録の断片」。『NOT HUMAN』『人間ではありません』のテキストが印字されています。

■サウンド・アノマリー（デジタル音源）：あなたの「認識」を『感知調整』するためのアップデート用音声データです。様々な方法・媒体を通じて不定期に提供されます。詳細は「紙媒体資料」をご確認ください。

【推奨される視聴環境】
■ヘッドホン推奨：最も微細な音のズレやノイズを体験するためにヘッドホンでのご視聴を推奨します。

■静かな環境で：周囲のノイズがない、集中できる環境でお聴きください。わずかな音の揺らぎがあなたの認識を揺さぶります。

■繰り返し聴く：初回では気づかない違和感が、繰り返し聴くことでより明確に、そしてより不穏にあなたの心に響くでしょう。

【零号事象録：現像音】
誰かが「怖い」と感じた、個人的な日常音。それは世界の歪みの記録。

● 企画コンセプト：AIが無視した、人間の主観的な恐怖
ノイズキャンセリングやデジタルデトックスが進む現代。私たちは、AIが「ノイズ」として切り捨てる極めて個人的な音の断片こそに、世界の歪み（零号事象）の真実が隠されていると考えました。
本作品は、公募企画で一般の方々から集めた「怖い音」を一つのコンピレーションとしてカセットテープに記録したものです。
これらの音は、周波数ではなく、提供者の記憶と潜在的な不安によって初めて恐怖へと変貌しました。あなたの日常に潜む「無関心の証拠」を、このテープは容赦なく暴き出します。

● 参加者による「生の恐怖」の共振
本作品は、以下の皆様をはじめ、多くの方々から提供された「生の恐怖の記録」によって構成されています。あなたの日常の音が、誰かの認識を静かに、不可逆的に書き換える。これは、個人の恐怖が集合的な記録となり、リスナーに連鎖する、新しい形のサウンドホラーです。

【収録作品】
01 - カセットテープ
02 - ムクドリ
03 - 踏切
04 - あの生活音
05 - 録音ミス
06 - ファクトリーロボット1
07 - ファクトリーロボット2
08 - 帰り道
09 - 銀座四丁目交差点
10 - 川
11 - 雑居ビル
12 - 海
13 - 16時45分の鐘
14 - 祭り
15 - 地下鉄

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[ムクドリ mukudori]
これは夕方の通勤時間帯に大き目な駅の前で遭遇し録った、ムクドリの大群の音です。
　音だけを聞いても恐怖のような感覚が呼び起こされると思いますが、「朝、鳥の声で目覚める清々しい朝」「ホームで鳥の鳴き声を流すことにより、人身事故を防ぐ」のように「癒し」の表象としての鳥でなく、大群になる事により「癒し」どころか「脅威」にもなり得る、表象が正反対になる刹那さに恐怖を覚えました。
　そして、この非人間によって引き起こされた不協和音のような音が飛び交っていても、地上の駅前の人たちは何も気にせず、いつもの道を歩きながら友達や同僚と会話し続けている。鳥の不穏さと対照的な人間の日常の同居にも、また、どこか恐怖を覚えてしまいます。

＜観測者：鈴宮知歩＞
栃木とネットを拠点に怪異蒐集をし、県内外問わず語り手としての活動をしている。怪談社主催『新風戦2025』本戦に出場。学生の頃からアンビエント音楽を愛好。X・Instagram @chihoxyz

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[帰り道 kaerimichi]
旅が苦手で地方への1人出張も不安でいっぱいです。
そしてこれは中でも1番怖かった時の音。
タクシーがつかまらないためやむを得ず、1時間に1本しかない、乗り遅れたら家に帰れなくなる電車に乗るために、人気のない夜道を早足で歩いています。
人が歩くことは想定されていないのか、少ない街灯に狭すぎる歩道。落とし穴みたいに突然現れる側溝。身体の横スレスレを走り抜ける車。
どうか間に合いますようにと祈るしかない心細い時間です。

[ファクトリーロボット factoryrobot]
普段工場で稼働してる運搬ロボットが誰もいない廊下を横切る瞬間があるのですが、不気味で怖いんです。
工場の作業場にいる時の様子と廊下を歩いている時の一瞬を切り取りました。

＜観測者：kana＞
https://x.com/kanalapislazuli

● 自分で作り出す、不可逆な「呪いのテープ」
『零号事象録』シリーズの真髄は、「体験の変質」です。
アナログ記録の恐怖：なぜカセットテープなのか？それは、早送りやスキップが容易ではない、音に真正面から向き合う時間を強いるためです。

マージ（上書き）体験：ご購入者様限定で不定期に提供される『サウンド・アノマリー』（世界の歪みを示す追加音源）を、体験者自身でこのテープに上書き録音（マージ）していただくことで、作品は聴くたびに変化していきます。

AI記録 VS 人間の主観：過去作のAI記録に、誰かの個人的な恐怖をマージすることで、あなたは世界の歪みに能動的に介入する「最後の被験者」となります。一度マージした音源は元に戻せません。この「不可逆性」が、恐怖と好奇心を際立たせます。
あなたのヘッドホンの中で、世界は再構築されます。

【マージ：あなたのカセットテープは、あなたと共に破綻して進化する。】
『零号事象録』は、カセットテープという物理媒体を「アップデート＝マージ」することで、体験者自身が作品世界に能動的に介入し、物語と体験が変容していく構造を持っています。

体験者には複数の『サウンド・アノマリー』（追加音声データ）が、様々な方法・媒体を通じて不定期に提供されます。提供されたサウンド・アノマリーをPCやスマートフォンで再生し、その音声をカセットレコーダーで『零号事象録』に録音する（またはケーブル経由で録音する）ことで、お手持ちの『零号事象録』を「マージ」することができます。

このマージ行為により、『零号事象録』は体験者の選んだサウンド・アノマリーに応じて、唯一無二のオリジナルバージョンへと「感知調整」されます。このプロセスは不可逆的であり、一度マージされたデータは元には戻りません。体験者は自らの行為で世界のバグに介入し、認識そのものを変化させていくという、前例のない体験をすることになります。

【この恐怖には正解がない：あなたが創り出す破綻の物語】
『零号事象録』は、通常のホラーのように明確な物語の結末や謎の解明を提供しません。あなたのマージ行為は単なる再生ではありません。それは世界の記録を破壊し、あなた自身の認識を再構築する行為です。

マージを重ねるたびに、カセットテープの音源は予期せぬ変化を遂げ、時には意図的に矛盾し、意味不明な破綻状態に陥るでしょう。その破綻こそが、この作品の真髄であり、あなただけの「呪いのテープ」を創造するプロセスです。

受動的に恐怖を感じるのではなく、あなたの手で作品の歪みを創り出す。それこそが『零号事象録』が提供する唯一無二の能動的な恐怖体験です。あなたの選択が、この恐怖の形を、そしてあなたの認識をも変えていくでしょう。

【サウンド・アノマリーの可能性：限定サウンドも提供】
『サウンド・アノマリー』は、シーズンごとに不定期でリリースされます。中には、期間限定・数量限定でしか入手できない特別な『サウンド・アノマリー』も存在します。これらの限定サウンドには、通常では体験できない、より深い歪みや物語をさらに複雑にする隠された情報が含まれることがあります。そして、様々なアーティストや怪談師とのコラボレーションにより実現する『サウンド・アノマリー』の提供も予定しています。

これらのサウンドをマージすることで、あなたの『零号事象録』は唯一無二の『怪奇記録』へと変貌していきます。まるでミックステープのように、個性的で不穏なあなただけのカセットテープが完成するでしょう。

【零号事象録の楽しみ方：あなたの選択が体験の深さを変える】
『零号事象録』は、カセットプレーヤーの有無にかかわらず、様々な方法でその世界観と恐怖を体験できます。

1. 導入体験：手軽に始めるデジタルでの『感知調整』
カセットプレーヤーをお持ちでない方もご安心ください。本商品には、カセットテープ本体に加え、高音質なデジタル版音源へのアクセスリンクが付属しています。PCやスマートフォンでこのデジタル音源を聴くだけでも『零号事象録』が誘う不穏な世界観と、AIから送られていた記録の断片を十分に体験し、あなたの認識が仮想的に『感知調整』される感覚を味わえます。これは、作品への最初の入り口です。

2. 究極の没入：カセットテープで体感する『マージ』と真実への介入
カセットプレーヤーをお持ちの方、またはこれから手に入れたい方へ。カセットテープという物理媒体で作品を聴くことで、より一層、アナログの不確実性やノイズが、作品の持つ不穏な空気感を増幅させます。
さらに、提供される『サウンド・アノマリー』を実際にカセットテープにマージ（上書き録音）する行為は、あなた自身の手で作品の歪みに能動的に介入し、真の恐怖を自ら創り出す、唯一無二の体験となります。アナログの感触とデジタル情報の融合が、あなたの認識を不可逆的に書き換え、作品の真相へと深く関わっていくことになるでしょう。

【Kikizteの創作理念：音による『間（ま）』のアーカイブ】
Kikizteでは、あらゆる創作において『間（ま）』が最も重要な要素であると位置づけています。その『間』によって空間および時間に命が吹き込まれ、そこから生まれた余白によってさらに作品の深度が高められると考えています。Kikizteは、音をアーカイブするという行為を通じて、言語や文化を超越した『間』による恐怖表現を追求していきます。

【ご注意事項　※必ずご確認ください】
・本商品は一点一点個別に録音を行っています。また特殊なテープを採用しているため、個体ごとに多少の違いがあり、意図しないノイズや歪み等が含まれる場合がございますが、これらは作品の仕様の一部であり、不良品ではございません。何卒ご了承ください。
・本商品で採用しているカセットテープは海外から特別に取り寄せたものとなっており、ケースやカセットテープ本体に細かな擦り傷がついている場合があります。音源の再生に大きな問題はございませんので、予めご了承ください。
・本作品はフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。
・カセットテープの「マージ」には、別途カセットデッキ、PC、オーディオケーブルなどが必要です。
・一部の『サウンド・アノマリー』のダウンロードには特定WEBサービスのアカウント作成が必要になる場合があります。