Kikizte(キキズテ)レーベルについて
Kikizteは "ホラーサウンド" に焦点を当て、怪談語りや朗読を中心として日本的かつ現代的なアプローチで作品を制作し、世界中に発信していくことを目的としたクリエイティブ・レーベルです。
音による『間(ま/あわい)』のアーカイブ
Kikizteでは、あらゆる創作において『間』が重要な要素のひとつであると位置付けており、『間』によって空間および時間に命が吹き込まれ、そこから生まれた余白によってさらに作品の深度が増していくと考えています。Kikizteは、音をアーカイブするという行為を通じて、言語や文化を超越した『間』による恐怖表現を追求していきます。
日本語の強度について
Kikizteではこの取り組みを通じて、日本語という"音"の本質的な強さを実証するための壮大な実験を行っています。CDや配信といったデジタル技術を用いた音声の場合、それは0か1、つまりそこに有るか無いかの二択となります。しかし、カセットテープのようなアナログ媒体においてはその中間が存在します。何度も聞いて擦り切れたり、数十年という歳月による経年劣化で収録された音声は溶けるように輪郭を失っていきます。
永い時を経た未来、海を渡った異国の地で、もしも見知らぬ誰かの手にKikizteのカセットテープが渡った時、果たしてそこに収録されていた音声は溶け切らずに本質を残しているのか。そして、まだその中に恐怖の概念が存在しているのか。
Kikizteレーベルは、時間や空間を超えた壮大な悪戯を仕掛け続けていきます。